ムコウガワ。
2012年 01月 22日
昨夜から降り続いた雪は、除雪と俳雪でスッキリと広がっていた景色を一変させていた。
「すごい積もってるんだけどー!」
心底うんざりという顔をしてヒロシが言う。
私は両手をバンザイの形にして「やったー!日曜日ありがとう!!!」
平日ならば、嫌でも私が一人で雪かきをしなければならないが、
休みの日となれば話は変わってくる。
しかも今日の雪は、午後を過ぎてからも結構な激しさで降り続いている。
このぬくぬくと暖かい家の中から、吹雪の戸外へと出たくないのは皆同じ。
子供たちでさえ大好きな外遊びを敬遠、家の中を選択。
必然的に本日の雪かき要員はヒロシに決定し、
一人寂しく、いざ外へ。
気温はそこそこあるので、雪は水分をたっぷりと含んで重いベタ雪。
最初こそ寒いが、せっせと体を動かすうちに次第にダウンの中は熱くなってゆく。
一人汗だくになって働く人に、家の中からニコニコと手を振ってみる。
一瞬の引き攣り笑いの後、姿が消えたかと思うと、
返ってきたのは雪玉。
窓に当たるとバスンという鈍い音と振動が伝わり、
不恰好にひしゃげた雪の塊がガラスの向こう側に張り付く。
mocaとジョージを呼び、再び三人で手を振る。
飛んでくる雪玉に歓声を上げ喜ぶ二人。
mocaが笑顔で「動物園みたいだねぇ!」
我が子たちはお父さんをゴリラかなにかと勘違いしている模様…。

始めのうちこそ分かっていなかったが、
どちらかというと、強気を見せて我儘な私に対し、静かな彼は、
「私がいないとなにもできない」と思っていた。
だけど実際は「彼がいないとなにもできない」のは私の方だ。
それを感じるほどに、子供のように甘えていることが
逆になんだか心地よくて、いつまでもこのままでいたいとも思ってしまう。
お恥ずかしい話だが、友人と『自分のアイデンティティ』なるものを語れども、
いざ、このぬくぬくと暖かい家から、外の世界に出るとなると、
ぜんぜん自信が無くて、ものすごく怖いのだ。
mocaとジョージがくれた『5角(ゴーカク)のキャラメルコーン』
受験シーズンならでは。
合格キャラメルコーンは一袋の中に意外と入っていて、
一つしか無いから私にくれたのかと思っていたら、
見つけるたび二人して私に寄越すので、片手が星でいっぱいになった。
by bijou3030
| 2012-01-22 21:51
| わたくしごと